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水彩画 (ワルツ)
『水彩画』（）作品258は、ヨーゼフ・シュトラウスが作曲したウィンナ・ワルツで、代表作のひとつである。演奏時間はおよそ8分。
== 概要 ==
ウィーンの芸術家協会『ヘスペルス』が主催する舞踏会のために作曲され、1869年2月1日に主催者に献呈された。シュトラウス三兄弟、すなわち兄ヨハン2世、ヨーゼフ、弟エドゥアルトはみな『ヘスペルス』の会員であり、兄弟は『芸術家の生活』に代表される多くの作品を同協会に献呈してきた。このワルツ『水彩画』もそういった作品のひとつである。
ヨーゼフは兄弟のなかで最も芸術に造詣が深く、絵画もヨーゼフの趣味のひとつだった。ヨーゼフは画才にも恵まれ、数多くのデッサンや水彩画を残しており、東洋の影響を受けた水墨画風の作品さえある。そんなヨーゼフは当楽曲で「水彩画の柔らかさ」を表現したというが、あくまで詩人のような感覚で抽象的につけられた曲名であって、標題音楽とは異なる。ちなみに、兄ヨハン2世もヨーゼフに負けじと絵の勉強をしたが、ヨハン2世にはこちらの才能はなかったようで、数枚の稚拙なイラスト（ヨーゼフをモデルにした漫画風なものなど）がわずかに残されているのみである。
この作品はコーダのティンパニーソロが有名だが、これはヨーゼフの原典版にはなく、20世紀に入ってから他人の手によって加えられたものである。なお、この『水彩画』の初演から6日後の2月7日には、同じく傑作として知られるワルツ『わが人生は愛と喜び』が初演されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』
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